Ｆ１アメリカＧＰのことだ。
コンフェデの流れで朝方まで見ちゃったけど…
異常事態だよ、こりゃ。
ミシュラン製のタイヤを使用している全７チームがフォーメーションラップの後、決勝レースをボイコットした。正確には棄権らしい。
結果、ブリヂストン製のタイヤを使用している３チーム６台のみスタートとなり、何のバトルもなくスローペースで周回を重ね、給油のためピットインするのみ。ゆるーいレースで全車完走し、６台とも入賞となった。
フェラーリ以外はジョーダン、ミナルディ弱小チーム。予選では最後尾からの４台だった。
そりゃそーだ。こん中じゃフェラーリが圧倒的。ミハエル・シューマッハーとバリチェロの内紛があったくらい。予選の順位のママ、ワンツーフィニッシュ。
客も怒るだろーよ。視聴者もね。
何より残念なのは、TOYOTAの初ポール（トゥルーリ）と昨シーズンアメリカGP表彰台の佐藤琢磨（予選８位）の粘りが無駄になったこと。
琢磨は今年本当についてない。ジーコの運を分けてやりたいよ。マレーシアでは風邪で欠場、HONDA潰しの言いがかりでチームが出場停止２戦、そして今回のボイコットと４戦もスタートにつけていない。ジョーダン、ミナルディが入賞したことによりBARホンダは唯一「０」ポイントのチームとなってしまった。
毎年の様にころころレギュレーションが変わるＦ１。
今年の変更はどうかと思っていた。誰もが。
レース中のみならずＧＰ期間の”タイヤ交換禁止”
エンジンの件など他にも愚策はあるが、このことだけでレースの危険度は格段にアップした。
欧州GPでのライコネン（マクラーレン）の最終ラップでのバーストで明らかだろう。今アメリカGPでもラルフ・シューマッハー（TOYOTA）のパンクが起因のクラッシュもしかり。ミシュラン社の措置はもっともだ。支持できる。どーみてもFIA側がオカシイ。
タイヤに優しい走りもドライバーの技術だが、タイヤ交換全面禁止は筋違いだ。チームそれぞれの作戦が垣間見えたタイヤ交換の回数、コンマ数秒単位で争っていたピットワークも見られない。チームスタッフの腕の見せ所だったのに今年は給油のみ。つまらん。ここにスペクタクルなドラマが生まれていたのに。
FIAは次戦フランスGPまでに歩み寄ってほしい。
フェラーリ＆ブリヂストン潰しかと思われたレギュレーション変更。
シーズン中にはHONDAへの明らかな圧力。
FIAの思惑通りには行かず思わぬところで大混乱をきたしている。
オレたちが見たいのはこんなんじゃないぜ！バーストにびくびくしながら走るレースなんか見たくないんだよ。
